最近の気になる本 – 『オープンダイアローグとは何か』
なぜ人は、”対話”だけで回復するのか。
依頼があったら「24時間以内」に精神科の「専門家チーム」が出向く。そこで患者・家族・関係者を交えて、状態が改善するまで、ただ「対話」をするーー。フィンランドの一地方で行われているシンプルきわまりないこの手法に、世界の注目が集まっています。
この手法に、かねて「人薬(ひとぐすり)」の効用を説いていた斉藤環氏が魅入られました。≪結論から言いましょう。いまや私は、すっかりオープンダイアローグに魅了されてしまっています。ここには確実に、精神医療の新しい可能性があります。≫(本書12頁)